RC柱の座屈考慮不要な高さ

RC構造の柱においては、

あまり
S造柱のように
座屈の影響を考慮しない事がほとんどです。 


その根拠としては、

RC規準(2010) 14条 4.(1)による

柱の最小径(D)と
その主要支点間距離(h)の比による
制限を超えるケースが少ない事が要因の一つデス。 

根本的な考え方は、
規準解説に説明されていますが、

Navierの長柱公式、ドイツ規定、及び、ACI規準を
参考にして、

普通コンクリート柱 … D/h≧1/15
・軽量コンクリート柱 … D/h≧1/10

これが規定されています。

 ※ただし書きによる
  有効細長比を考慮した構造計算による場合もある様ですが、
  実情として、私では考えた事がないです。。。

 ※RC規準Q&A No.61回答にもあるとおり、
  Navierの長柱公式には不明な点もあり、
  この適用をして良いのかにも
  疑問があるのが現状ではないかと思います。
   参考URL:http://www.kyusan-u.ac.jp/J/rcqa/faq_0061.pdf


規準の規定から

RC柱最小径(D)に対する
座屈考慮不要な主要支点間距離(h)
を算定した値を
以下に記載しておき、
参考値として残しておきます。 


普通[軽量]コンクリートに対して、

 h≦15・D [10・D]より

 D= 450mm … h≦ 6750mm [ 4500mm]
 D= 500mm … h≦ 7500mm [ 5000mm]
 D= 550mm … h≦ 8250mm [ 5500mm]
 D= 600mm … h≦ 9000mm [ 6000mm]
 D= 650mm … h≦ 9750mm [ 6500mm]
 D= 700mm … h≦10500mm [ 7000mm]
 D= 750mm … h≦11250mm [ 7500mm]
 D= 800mm … h≦12000mm [ 8000mm]
 D= 850mm … h≦12750mm [ 8500mm]
 D= 900mm … h≦13500mm [ 9000mm]
 D= 950mm … h≦14250mm [ 9500mm]
 D=1000mm … h≦15000mm [10000mm]
 D=1100mm … h≦16500mm [11000mm]
 D=1200mm … h≦18000mm [12000mm]
 D=1300mm … h≦19500mm [13000mm]
 D=1400mm … h≦21000mm [14000mm]
 D=1500mm … h≦22500mm [15000mm]


このような値を見る限り、
RC柱で長柱の座屈考慮が必要になるケースというのは、
よほど、
極端に多く複数層で吹抜けを設ける中に
独立して建つ柱となるのでしょう。

・・・あまり、ナイですよね。 


〔補足〕
  参考にしていた
  RC規準(2010) 14条の解説表14.3の中で
  誤記があるかと思われます。

   「材の最径/主要支点間距離」
    →「材の最径/主要支点間距離」

  正誤表がイズレ出てくる気がしています。 
  (些細なハナシですが、参考までに…)




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tag : RC造 座屈

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RC柱の座屈考慮不要な高さ

RC規準でNavierの式がいまだに引用されているのは不思議ですね。委員会が保守的過ぎるためかと思ったりしていましたが、お書きの通り頻繁に問題になるような事柄ではない、ということかもしれませんね。S造の方では(というよりRC規準以外では)同じ式を普通はランキン(ゴルドン)式と呼ぶのに、RCではNavierの式と呼ぶようになっているのも不思議です。。。

Re: RC柱の座屈考慮不要な高さ

神田霞 様
コメント頂きありがとうございます。

> RC規準でNavierの式がいまだに引用されているのは不思議ですね。

日本建築学会デジタルアーカイブスの
構造計算規準を検索し、
この式の引用をさかのぼって見ると、
『鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説[1958改]』
このあたりの解説から
Navierにより長柱公式が示されている事を記述され始めた様に思われます。

柱の最小径と主要支点間距離の比に対する制限自体は、
1932年のRC規準(第二読会案)の時点でもあった様ですから、
Navierにより提示された長柱公式の解説は、
もしかすると後付けのものかも知れません。

しかし、私の方では、
事の真相はあまり分かっておりません。 v-390

何かの資料を御存じの方がおられましたら
御教示頂ければ有難い所です。

RC柱の座屈考慮不要な高さ

調査&有益な情報、ありがとうございます。私も以前この式について調べたことがあったので、嬉しくなってついコメントしてしまいました(笑)近いうちに調べた内容を纏めてブログで公表しようかと思っています。

Re: RC柱の座屈考慮不要な高さ

この式に関しては、
以前から出処が分からず、不思議には思っておりました。

現在、絶版書籍となっていますが、
日本建築センター「日本建築構造基準変遷史」の
第7章3によれば、

関東大地震による
市街地建築物法の構造規定改正により、
大正13(1924)年6月12日内務省令第15号で

柱の小径の強化(スパンの1/20→1/15)が
あったらしいですから、
このぐらいの時期にヒントがあるのかもしれないですが、
その子細は不明のままです。。。

RC造の座屈関連の情報は、
探しても見つかりにくい気がしています。v-388

RC柱の座屈考慮不要な高さ

情報ありがとうございます。参考にさせて頂きます。

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