RC造モデル化の耐震壁判定式


RC構造の構造解析をするにあたって、

解析モデルを仮定するために

ラーメン架構内にある
RC壁の開口サイズによって、

 ・耐震壁
 ・二次壁(袖壁、腰壁、垂壁)

このいずれかに判別します。 


この際に、

平成19年 国土交通省告示 第594号 第1 第三号イ

ここに基づいて判断します。

実務的には、
 ●建築物の構造関係技術基準解説書〈2015年版〉

         


この書籍の
「6.1 許容応力度計算の方法」解説(5)

ココを参考にしています。


マァ、
RC構造設計においては、
常識的なトコロなのです。。。 

タダ、
少し、要注意な点として、
解析モデル上の
耐震壁を判別するファクター


 開口周比 ro=√{ho・Lo/(h・L)}≦0.4 … (1)

コレのみであるトコロです。


この開口周比 ro を

 (2)耐震壁のせん断剛性低減率
     1=1-1.25・ro

 (3)耐震壁のせん断耐力低減率
     2=1-min{ro、Lo/L、ho/h}

ココでも使うわけですが、

あくまでも、
解析モデル化を行う際の
 耐震壁判別としては、

  法令上の(1)式

コレに基づくワケです。 


いつも、
設計で利用する
ユニオンシステムの
 「Super Build/SS3」

その中では、
剛性計算条件として、

<1>o=√{ho・Lo/(h・L)}≦0.4 … (1)と同じ
<2> max{o、Lo/L}≦0.4

このイズレかを選択できます。

耐震設計ルート1or2に関する
壁量算定上も考えると、

<2>を選択しておけば良いか・・・ 

昔、
そう思っていた時もあったのですが、

SS3解説書(計算編)で調べたときに
壁量の方では、
そちら側でも Lo/L≦0.4 を考慮してあったのでした。。。 

よって、
耐震壁の開口条件としては、
 <1>でも良かったのでした。


実際の設計上は、
ソレだけを元に判断するわけでもなく、

複数開口の扱い
開口の状況などによって判断を伴う訳です。

 例えば、
 排煙マド等で、
 水平方向に長い開口が耐震壁の内法スパンLoにあるのも
 オカシイ時もありますし、
 開口のプロポーションにも依ってくるケースもありますし、、、 


ただ、
ここでは
あくまでも、
原則論を忘れない様にメモ記事として
残しておく事としました。 

参考となりましたら、、、 



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RC造部材終局強度算定時の材料強度


RC構造の設計を行う場合には、
 部材の終局強度を算定するために
 使用材料等の材料強度を考慮します。 

その際に、

「2015年版 建築物の構造関係技術基準解説書」
  付録1-3.1
   2)鉄筋コンクリート造部材の終局強度の計算と材料等の強度

大抵は、
 ココを参考にしています。 


まず、
コンクリートの圧縮については、設計基準強度Fc)。


次に、
鉄筋については、基準強度)。

なお、JIS規格品にあっては、1.1Fとすることができる。
(平成12年 建設省告示 第2464号)

ここまでは、
結構前(2007年版以前)からも記述はあったと思いますが、

SD490に関しては、
 基準強度に対する実強度の上昇分が
 他の鉄筋に比べて小さいことから、
 基準強度を割増すことはできない
 (平成13国交告 第1024号)。」

この表記が、
2007年版では
(告示自体は、書かれていました)が、
 付録での解説までは、なかったと思います。 

ところが、
2015年版  になって
付録の方にも解説が追記 されていた。 

このSD490に関する考え方は、
 以前気付いていなかったので、
ココにも記述を設けて頂けたのは
 ワタクシにしてみると
 有難い改定だったかもしれません。 

マァ、
使用頻度の問題もありますが、

近年、
だんだん
高強度鉄筋の利用も考えてくる様には
なってきそうですし... 


せん断補強筋については、

告示にある上限の事と、
せん断余裕度確保のために
基準強度の割増しはしない


コノ運用は、
以前からのままでした。 


今回は、
 実務的な
 材料強度に関する運用の確認をした時の
 メモ記事でした。 



〔参考文献〕建築物の構造関係技術基準解説書〈2015年版〉

  






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RC梁の曲げ終局強度に対するスラブ筋の影響

RC構造の設計を行う場合には、
大抵、
梁の曲げ終局強度を算定すると思います。 

その際に、

「2015年版 建築物の構造関係技術基準解説書」
  付録1-3.1 (1)はり ⑥ a)

ココを参考に、

スラブ筋の効果として、
スラブ片側につき、
はり側面から1m程度の範囲内のスラブ筋を考慮


実務的には、
コレで考えている事が殆どだと思います。。。 


ところで、
ココの解説を読んでいると、

次の様な記述もされています。

 …スラブ付きはりの場合は、
  層間変形角の増大とともに
  降伏に達するスラブ筋の範囲が広がるが、
  直交はり等による拘束が大きな状況では、
  変形角が1/100~1/75程度であっても、
  曲げ終局強度の値が
  スラブ全幅の範囲内にある
  スラブ筋(下端筋を含む)を考慮した
  計算値に相当する強度に達する場合のあることが
  実験的に確認されている。

  したがって、
  保有水平耐力の検討にあたっては、
  想定する変形に応じた
  スラブの効果(有効幅の拡大)を参入する事もできる。…


この内容から考えると、
ラーメン架構の節点モーメントで
柱・はり降伏判定を行って、
はり降伏先行と判断
して設計してあっても、

スラブ筋の考慮範囲
はり側面から1m程度とした設計上の範囲よりも
増大した場合、


あまり、
柱、および、はりの曲げ終局強度に差が無いと、
柱降伏先行に変わってしまう可能性
もあり得る。。。

…このように思われます。 


つまり、
構造設計上の破壊モード
実際の地震による構造体の挙動が合わないケースもあり得る
…ということに
他ならないものかとも考えられるという事です。。。 

この辺りを
見据えて
降伏判定の余裕度を判断しなければ
ならないので、ムズカシイところです。 


〔2016.11.13. 追記〕
上記の様に、
引用メモ記事としましたけれども、

実務的には、
コメントでもご意見頂いた
柱はり接合部の耐力算定上の幅の取り方などとも合わせて
全体的な設計を行うに際しては、

参考書籍の解説文でシメテある
「一方、実際の設計では、スラブ筋の効果として、
 スラブ片側につき
 はり側面から1m程度の範囲内のスラブ筋を考慮に入れる事が
 一般に広く行われている。
 このような設計も引き続き適用できる。」

・・・結局は、
  ココに帰結してしまうのですね。。。 

〔追記終わり〕


〔参考文献〕 建築物の構造関係技術基準解説書〈2015年版〉
            



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